ミリタリーシャツとデニムシャツ

 



MNR Apparelにて、オリジナルのミリタリーシャツとデニムシャツを作りました。


春先のCPOシャツとしてジャケット代わりに、もちろんシャツとしてロンTと合わせてもGOODな使い勝手の良さと生地感を考えて製作。

個人的に生地が厚手のシャツより、中間から薄手のシャツが大好き。

オールシーズン着れますし、レイヤードしやすいですから。




今回のミリタリーシャツはバックサテンという生地。

裏面がサテン(朱子織)になった生地のこと。サテン特有の光沢が抑えられ、独特な風合いが味わえます。
もちろんミリタリーウェアに使用されるように丈夫な生地で、ムラ感があり、洗濯し着こんだ際のアタリの出方も楽しめます。




デニムシャツは7オンスの軽いデニム生地を使用。

色目もポイント!濃紺なので上品に合わせることもできます。

もちろんデニム生地なので、着込んだ際のアタリや色落ちも楽しめます。
最近は生地の厚いゴワゴワ系のデニムシャツが多いため、もう少し薄手でサラッと羽織れる軽めの生地を使おうと思い作りました。


シルエットはレイヤードしやすいようにゆったりしています。
また袖も重ね着の際にゴワつかないように幅を広く、肘部分に2箇所プリーツを入れ動きやすくしています。




背中にはヨークが入り、裾はボックスに近いラウンド。
シャツジャケットとして広いシーズンに着れるように作りました。

若干のラウンドはポケットに重きを置いた男のシルエットです。
パンツのポケットに手を入れたとき、裾があまり持ち上がらないようサイドスリットなんかも考えましたが、黙ってラウンドにしました(笑)






ポケットはミリタリーやワークでよく見られる大きな胸ポケットでタックを入れ立体的に。
モノを入れた際に綺麗なふくらみになるようデザインしています。






どちらも同ディテールで作りましたが、素材の性質上で若干サイズ感が違います。
もちろんウオッシュを重ね、タンブラー乾燥で仕上げています。


同じシルエットとは思えない素材での表情の違い。
その違いはスタイリングでも楽しめるポイント。






不必要なものは全てそぎ落としシンプルに作っています。
大人っぽい無地ならではの良さがあるかと。

完全に生地・縫製・シルエット・細かなディテールに拘った一着です。

MNR Apparelの思いとして新品状態では洋服として完成ではありません。
着こんで洗濯を繰り返し、自分の体形やクセにつくアタリ。
そんな色に染めてくれたら嬉しい限りです。


コメント

人気の投稿